2012年12月26日水曜日

電子書籍 読歴 12月


12月・・・
「Born to Run」クリストファー・マグドゥーガル
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」大島亮吉

読中
「自然を深めよ」和辻哲郎
「方丈記」鴨長明
「丹下左膳 乾雲坤竜の巻」林不忘
「疲れないカラダの作り方」サニー久永
「素人の顧客の意見は聞くな」永江一石

自然を深めよ、は、和辻氏ならではの京都讃歌。木々や緑を眺める視線に、氏の京都に対する愛着が深く感ぜられる。

方丈記は、改めて読むと厭世観溢れる退屈な内容だ。無情を悟って禅の境地に気持ちが昇華して行くでもなし。ああ無情、の心境を多くの言葉で訴えているだけ。
ただ、当時の風物が偲ばれるのは味わいだ。

丹下左膳が面白い。片目片腕の怪剣士・丹下左膳の活躍談。この巻では、或る武家の家伝の宝剣を盗み出そうと暗躍をするダークヒーローとして描かれている。
文章が一々時代がかっているし、台詞もケレンミたっぷり、古き善き義理人情の世界だし、これ昭和一桁の頃の小説かあ。こんな作品が大衆小説として人気を博していたなんて、当時の人達の読書力の高さをうかがうことが出来ます。

疲れないカラダの作り方は、スポーツジムに何年も通っているからか、新鮮味、深さ共に感じられませんでした。
もっとも、書いてあることを毎日、毎時間実践出来るかは、また別の問題。
健康を保つとは、そういうことなんでしょうね。


丹下左膳(大河内伝次郎)。夜道で遭ったら気を失う怖さ。

12/30 追加
「素人の顧客の意見は聞くな」
ITマーケティングに関する、耳の痛い提言集だ。
ITに関わらず、素人様のご意見を大切にし過ぎて無駄な投資を繰り返している例はたくさんある。当然だけど素人の意見からは、素人でも考えつく以上のものは出て来ないし、素人が一番望んでいるのは、本当にやりたいことを叶えてくれる、プロの提言だと思う。
プロの提言が出来ない人達が、素人の意見に夢を求めているのではないだろうか。

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