2011年11月12日土曜日

拳を使う技術

マイク・タイソントレーニング風景

こういう動画を観ると、つくづくパンチというのは、結構高度な技術なんだな、と思います。

たとえば路上で不意にトラブルに巻き込まれて、身を守らなければならなくなったとき、あたるとそれなりに効くパンチを、相手に当たるように繰り出すことが出来るかと言えば、これがなかなか難しい。
たいてい、当たってもあんまり効かないか、お互い殴りっこの膠着状態になってにっちもさっちもいかなくなります。

だから組技も練習して、総合格闘技を覚えよう・・・という流れも自然な判断ではありますが、よく憶えていて欲しいのは、ルールなしの場合、平手や指先で目玉を打つ(つく必要なし)、前側から膝を蹴りつける、そういう禁じ手をコンビネーションに組み込んでも良いと思います。
そして相手がたじろげば、その隙にダッシュで逃げる。

逃げられない時は、切れたフリして持ち物(かばんでも、ボールペンでも)をぶんぶん振り回すとか、いきなりゲロ吐くとか、相手の戦意を喪失させる方法を執る。
どうしても戦わないといけない時は、訓練していない人は拳は使わず、張り手・お相撲の鉄砲ですね。これでひたすら相手の顔を狙って下さい。拳より圧倒的に速いし、そこそこ効きます。
拳を握ると、背中や肩が力んで動かなくなりやすいので、それでいて拳を構えると”いっぱし”のファイティングスタイルに見えますから、相手の本気モードが上がり、危険です。

パンチは誰にでも打てますが、使えるパンチは結構な高等技術です。

沖縄・松林流空手の突技。演武は第一人者の新里先生。

一番大事な事は、怪我をしない事。つまらないイザコザで、悪い縁を作らない事。そのためには逃げるが一番です。逃げる勇気を持とう。未来の希望を消してしまわない冷静さと、クレバーな頭を持とう。

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